スマホで気軽に使えるORC(Oxford Reading Club)というアプリってどうなんでしょうか？スマホを子供に触らせるのは抵抗があって…
ORCはまだまだ学習の管理・支援では課題がありますが、オックスフォード大学出版局が発行しているORT(Oxford Reading Tree)と呼ばれる多読の教材がベースになっています。多読教材としての質が高いのでとてもオススメです。
Oxford Reading Club(ORC)とは？
ORCはオクスフォード大学出版局が提供しているアプリベースの英語の絵本です。（PCからでも利用可能です）
この中に、Oxford Reading TreeのGraded Readers (Lv 1-9)が300冊収録されており、これはとてもオススメです。
全くのゼロから英検3級相当まで多読学習でリーディング、リスニングスキルを高めていくことが可能です。
そしてアプリ最大の特徴は、文章をタップすることで文章を読み上げてくれることでこれは、子供がスマホのアプリで自習する時に自主的に英語で発話することが可能になり、スピーキング力の素地になる音読の練習もすることが可能です。
私はこの機能はとても児童英語にとってとても大きな進歩だと感じています。
CDでは、そもそも本を読まれている位置（つまり内容を理解していないと）どこを読んでいるのか分からなくなりますし、分からなかったところを繰り返すということは、子供一人では無理で親が隣についている必要がありました。
ORCはある意味でアプリが読み聞かせをしてくれるすぐれものなのです。
アプリの中では、ORTの本の学習は5つのステップで進んでいきます。
それぞれのステップを選択し、「START」をタップします。
STEP1: Vocabulary
今回読む本の中で出てくる語彙を小テスト形式で学習します。子供にとっては楽しくゲーム感覚で学習に入っていけます。
日本語で説明するのではなく、絵で理解することでひらがな、漢字が読めない段階でも感覚的に語彙を学習することが可能です。
STEP2: Listen up
まずは文字は表示されず、絵を見ながら英語を聞きます。絵と音を結び付けていきます。
上部のボタンでアメリカ発音/イギリス発音の切り替え、スピードの調整が可能です。
STEP3: Read
次に同じ本をはじめから繰り返します。今回は文字が表示され音声が流れるのでそれに合わせて声に出して読んでいきます。
文章をタップすると音声が再度流れるので、分からなくなった場合はもう一度タップして繰り返し発話の練習をすることができます。
コツはここであまり完璧に拘り過ぎず、難しい場合はレベルを落とすか、また数日たってから同じ本を繰り返し学習する中で習得していきます。
STEP4:Speak Up
本文中に出てきた文章が表示されるのでそれを声に出して読み、録音します。自分の発話を再生して確認することができます。
STEP5: Wrap Up
STEP1の語彙テストと同じですが、今回は聴いた音のスペルを当てていきます。
これはフォニックスを習得するのにも効果的と考えられます。
また、ORCのLevel 9まで進むと、英検3級相当のレベルに到達できるのでこれ以降は様々なGraded Readerを活用して多読学習を継続していくことができます。
(参考)Oxford Trank Pack A (英検5級程度まで）/ Oxford Trank Pack B (英検3級まで）
動画による使い方ガイド（日本語は字幕をONにしてください）
そもそも、英語多読って？
英語多読は、本好きの子にはとてもオススメの勉強法です。基本的には、適切なレベルの本を大量に読んでいくことで英語力を高めていく学習方法です。一部の高等専門学校などでも採用されている学習方法で実績もある学習方法です。SSS英語多読のサイトに英語多読に関する解説は詳しいです。
多読学習の魅力は達成感です。たくさんの本（例えば英語の本を100冊も読んだ！）というのはとても分かりやすい学習達成といえますので子供のやる気がアップするケースが良く見られます。SSS多読では例えば100万語を目標に読書を重ねていきます
ＳＳＳ式の多読が効果の高い理由
なぜ、ＳＳＳ式の１００万語多読法の効果がそんなに高いのでしょうか？ それは、
１）楽しいからあきない
２）自分のペース・好みによって本が読める
３）今までの英語学習に比べて、１０倍から１０００倍の英文に触れることができる
からと書かれています。英語にたくさん触れれば、無理に暗記をしなくても自然に英語は理解でき、書いたり話したりできるようになるのです。
SSSの多読の原則を見ると、ルールは３つです（多読の3原則）
辞書は引かない（引かなくてもわかる本を読む）
分からないところは飛ばして前へ進む（わかっているところをつなげて読む）
つまらなくなったら止める（１＆２の原則で楽しく読めない本は読まない）
もちろん、ORCでもSSSの学習方法（上記3原則を守ってもらえばOKです）で学習を進めていくことが出きます。
児童英語における多読学習のメリット
小さな子供特に3歳頃は、子供は同じ本を何度も飽きずに読むことができますよね？これが児童英語における英語多読の価値を高めると考えています。
小学校2年生ぐらいまでは、この同じことを飽きることなく繰り返すということができ、「丸暗記」の脳の回路がまだ開いている時期です。要するにスゴイ記憶力があるのです。
音読することで英語の音を脳の回路（※赤ちゃんはありとあらゆる音素に反応できますが年齢を重ねるにつれて急速に不要な音に反応する回路を切っていきます）を残したままにすることができる可能性があります。
LとRの音の識別に苦労しなくなるということです。特に、CDを再生する負荷などが提言されたアプリベースのORCは多読に最適です。
まだまだ改善の余地はあるものの、本を読むと「読んだ！」というマークが表示されますので、もうこんなにたくさん読んだぞ！と達成感を得られる仕掛けもあります。
ORCの入手について
バリューイングリッシュはORCサービス提供の認定校としてサービスを提供しておりますのでよろしければご検討ください。
お申込み希望の方は、こちらのフォームからお問い合わせ下さい。
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