
こどもたちにとって良い英語教材ってどのように選べば良いですか?世の中には色々な教材がたくさんあって、どれを選べばいいか悩んでしまいます・・・

バリューイングリッシュでは、ORC(オックスフォード リーディング クラブ Oxford Reading Club)を教材として採用しています。21世紀の教育についても研究した上で自分の子供に使ってほしい教材を厳選しています。
世界で最も受けたい授業でも紹介されたミネルバ大学は授業はすべてオンラインで実施されます。
コロナウイルスは大きく世の中を変えると言われています。
その1つが教育のオンライン化です。
私達はオンラインで英語、特に英検1級レベルの受講生を対象にしてまいりましたが、現在ではこども向けでも大きな成果をあげられそうなことがわかってきています。
21世紀の教育で大切になってくる4つのコンセプトを紹介すると、下記の4つになります。
2.コーチング・スタディガイド(Coaching/Guiding)
3.間隔学習(Distributed Practice)
4.小テスト(Practice Test)
これからそれぞれについて解説していきます。
なぜORC(オックスフォード リーディング クラブ)が優れているのか納得すると思います。
1.ORCと反転学習(Flipped Learning)
反転学習は、何をひっくり返しているのかというと、20世紀は、授業を受ける→宿題をやるでしたが、21世紀は、宿題をやる→授業を受けると宿題と授業の順番が入れ替わるのです。
授業はなぜ今の学校の形になっているかというと、教える側と情報伝達の効率の良さが理由です。
みんなにとって最適のペースになり得ないんですね。
でも、まずは自習するということは、自分のペースで学習するってことなんです。
1回で分かる子は1回でいいし、復習したければ復習すればいい。
なぜORCを使うかというと、多読という学習方法を考えた時、自分で先にやってから先生とできていないところだけを練習するという使い方ができるのです。
「独学で予習・学習できる」ので選んでいます。
この教えられる(受動的)→学ぶ(能動的)への転換は想像以上に違いが大きく、21世紀には人生を通じて学び続けることが求められていますが、受け身ではなくて積極的に学ぶという姿勢を自然と身につけていくことを狙っています。
ORCの強みの1つは、ちょっとやってみようかな?という積極性を引き出せる魅力ある教材である点があります。

2.ORCとコーチング・スタディガイド(Coaching/Guiding)
1つ目の反転学習とセットになるのがコーチングとスタディガイドです。
まずは自分で学習するので、その子にあったレベルの教材でなければなりません。
Oxford Reading Clubには900冊の本が用意されていますが、特にOxford Reading Treeの300冊のシリーズを教材として使います。
これらの本は全くの初学者から英検3級レベルまでの9段階のレベル分けがされています。
自習するためには、適切なレベルの教材が必要になります。
つまり、適切なレベル分けがされていないと学習教材として反転学習につかえないということです。
ORCを採用しているのは、このように自習するために必要なレベル分けがあり、全くのゼロから始められるためです。
また、ORCだけでは足りない部分は、学校として英検1級の学長がどのように学習を進めていくべきか、スタディガイドをしっかり設計しています。
そして、授業中はORCを使いながら、フィリピン人講師が苦手なところを重点的にサポートすることで学び方(自習)の質を高めていきます。
例えば、漫然と読んでいて、1つ1つの単語のフォニックスが弱いなとかわかっていない部分があればそこをしっかりサポートすることで気づきを与えることができます。
3.間隔学習(Distributed Practice)
間隔学習というのは、適切な学習の合間を設けた学習方法です。
例えば、一日に50個集中して覚えて1ヶ月何もしないとほぼ忘れます。
そうではなくて、今日は10個、次の日は、前日の復習10個と新しいの10個のように、「適切」な間隔を設けて学習する方法です。
ORCはまずは語彙テストから始まり、そのテスト出でてきた単語が本文中に出てきて、文字で見て、音で聞いて、再度にもう一度スペルをアルファベットを選ぶ形で確認するという流れになっていて1冊の本でもこの間隔学習がとられています。
そして、レベルごとに基礎語彙からどんどん新しい語彙が増えていくわけですが、同じレベルの中では違う本で同じ単語(特にそのレベルで習得すべき単語)は何度も出てきます。
つまり「量」をこなす多読学習をしている中で、1冊の本の中でも、複数冊の同レベルの中でも、また次のレベルでも間隔学習に則った学習方法を実践できているのです。
これは、英語で話すというような累積経験や練習が必要なスキルの習得で絶大な成果を発揮します。
4.プラクティステスト(小テスト)
学習を効率的に実施するには、学んだ単元を適切なタイミングで確認していくことも大事です。(この確認によって次のレベルに進むか、もう一度同じレベルを繰り返したほうがいいのか決まるからです。先日カンブリア宮殿で紹介されていた、東京で話題の公立中学校でも中間・期末テストを廃止し、単元毎のテストを行っていると紹介されていました。)
当校のプログラムでは、英検Jrオンラインを全体の英語力習得の進捗管理に使用しています。
ORCでも日々の学習の中で小テストを実施しています。
1冊の本が単語の小テストで始まり、同様に単語の小テストで終わるのがまさにこのプラクティステストです
このように、ORC(Oxford Reading Club)は、21世紀の新しい学び方という観点で採用を検討した場合にもとても理にかなっていることが分かります。
ぜひ、みなさんも英語に限らず教材を選定される時は、反転学習、スタディガイド、間隔学習、小テストの4つの観点で適切な仕組みが採用されているか?をチェックして選定の1つの基準にしてみてください。必ず英語学習が捗ると思います。
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名古屋大 物理工学科卒、米国の大学院にて原子核工学修士を取得(アメリカ留学)。20代はGEやBCGといった一流外資企業で語学力を活かし外国人のエグゼクティブへ英語でのプレゼン経験も多数有。理系でありながら、実用英語技能検定1級、TOEIC980点、IELTS7.5点。著書: 一生食える「強み」のつくり方
今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する「学び方」のノウハウには定評がある。