英検準1級 チャレンジ26回 合格までのみちのり

英検®準1級対策

バリューイングリッシュの受講生で英検準1を26回チャレンジされ、見事合格したJ.Kさんに寄稿いただきました。これから準1級を勉強・受験する方は参考になる内容だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

英検準1級の受験のきっかけ

私が英語検定準1級を受験しようと思ったきっかけは、仕事で英語が多少必要なこと(昇進や海外出張の要件になることもある)、業務で英語を使用する職種への就職や転職(特に転職)において、TOEICや英検の要件が求められること、そして、受験には英語が必要で、大学受験で準1級以上取得していると、かなり有利になることが多いので、今後、受験生の方の英検受験のサポートも多少なりともできればという思いがあったためです。

私は、お恥かしながら合格までに約6年、通算受験回数26回という経緯がありますが、毎日少しでも英語に触れ、最後まで頑張り続けられたことは、自分の自信に繋がりました。

以下、僭越ながら少し私の感じたことや経験などを、今後英検準1級を受験される方に少しでもご参考になればと思い、書かせて頂ければと思います。

一番苦戦したのはリスニング

まず、英検準1級対策での勉強について、私が一番苦戦したのは、リスニングでした。リスニングはもとから苦手だったためです。
ただ、過去問のリスニング問題を何回も繰り返し聞くうちに、ごく少しずつですが英語が以前よりもクリアに聞こえるようになってきたのを実感しました。
毎日少しずつでも英語を集中して聞く時間は大切だと感じました。

リスニング次いで苦戦したのは、リーディングの大問1の単語空所補充でした。
これも毎日市販の英検準1級対策用の単語帳を隙間時間に見るようにして対策しました。
単語は忘れやすいので、繰り返し単語を見ること、そして口パクでも発音することも大事だと思いました。
単語問題は、勉強した分だけ結果が反映されやすく、リーディング41問中25問も占めるので、ここで得点を稼ぐと、残りの長文問題の負荷がかなり下がるため、リーディングでは一番優先して対策した方が良いパートかと思います。

他には、英検準1級を受験される方で気にされる方が多いこととして、ライティングと二次試験のスピーキングもあるかと思います。こちらは、私も対策に悩みましたが、意識した方がよいと感じたことがありました。

ライティングで意識すること

ライティングは、まず構成を練ること、無理に難しい表現は使わず自信を持って使える表現を使うこと、同様の内容を繰り返し述べないこと、同じ表現でも単語や言い回しを変えること、テーマに対する賛成か反対かは、自分の意見と違っても、書きやすい方を選んで書くこと、賛成か反対かの理由を、例などを挙げるなどして掘り下げること、などを意識すると良いかと思います。

スピーキングで意識すること

スピーキングは、黙らないことや、質問が聞き取れない場合、遠慮なく聞き直して質問に沿った回答をしようとする姿勢を見せることがとても大事だと思います(1~2回なら聞き直しても減点されないそうなので)。
また、ナレーションにおいて、文法よりも、絵に描いていることや、人の表情から読み取れることなどをできるだけ多く話すようにすること、Q&Aにおいて、質問について賛成か反対かをきちんと答え、その理由をきちんと述べるようにする(目安は2~3文)ことも得点アップに綱がりやすいと感じます。

ライティングやリスニングは、自分の出来がどれぐらいかを把握しにくいので、客観的に評価して頂く方が良いと感じました。私も、この点をとても感じ、お世話になり始めたのが、バリューイングリッシュの講座でした。

バリューイングリッシュの活用方法

バリューイングリッシュでは、ライティングは、構成を含め基本的な書き方や文法的なことなど、細かく添削頂けたので、自分のミスしやすい点や癖などもわかり、とても参考になり、本番に活かすことができました。まずは2~3回受けてみるだけでもかなり違うかと思います。

スピーキングも、バリューイングリッシュの外国人講師の方のレッスンを受け、得点アップのコツや文法的なことまで丁寧に指導頂いたので、本番では意識しながら話すことができました。
そして、レッスンを通して、外国人の方と話す際の緊張感も少し和らいだと感じました。
こちらもまずは2~3回受けてみるだけでもかなり違うと思います。

ライティングは、1点の重みが大きいので、一番初めに対策を行い、早めに書き方になれることや、添削指導して頂くのが良いかと思います。

満遍なく実力をつけるのが大切

なお、試験全体として感じることは、英検準1級においては、特にリスニングの大問2が難しく、捨てている方や捨てて良いとアドバイスされる方を時々耳にしますが、私はどれかのパートを捨てるということは避けた方がよいと感じました。理由は、人が作る問題なので、受験回によっては、「リーディングの大問1は比較的知っている単語が多かったけど、長文が異常に難しかった」、「リスニングの大問2は比較的聞きやすかったけど、大問1は聞きとりにくく、内容もわかりにくかった」、「ライティングが書きにくいトピックだった」などがあるためです。満遍なく実力をつけておけば、どれかのパートで点数があまりとれなくても、別のパートで補えることがあります。

 また、これは特に早く英検準1級を取得されたい方に言えることですが、受験は、お金や時間の許す限りできるだけ受けられる時に受けた方がよいです。
この理由も、受験回によって、多少なりとも問題の難易度の当たり外れがあることに起因しています。
パソコンに極度の抵抗がない方は、問題が紙媒体であるこれまでの試験に加え、コンピュータで受験できるS-CBTを受験されるのも良いかと思います。

毎日勉強を続けること

最後に、英検準1級取得を考えておられる方は、初めは試験問題をみて、その難しさに圧倒され「とても合格できそうにない」という感想を持たれ(私も同じでしたのでとても気持ちがよくわかります)、諦めてしまいそうになるかと思います。
しかし、取得するとかなり付加価値が大きいので、毎日少しずつでもよいので勉強を続けると、必ず結果は出てくると思います。ぜひトライされ合格を勝ち取って頂きたいです。

2022年3月 J.K

Shoko
Shoko

J.Kさん、毎日のお仕事でお忙しいところ、寄稿してくださったのですね。早速読ませていただきました。お仕事と両立されての、長期間の血の滲むような努力に、頭が下がる思いです。
英検準1級が、一部の大学では有利な出願条件として利用できるようになった昨今、J.Kさんのようにコツコツと毎日の積み重ねで合格を勝ち取られた方の貴重な経験が、大学受験生ばかりではなく、日々地道に英語学習を続けている多くの社会人の方にも光明となることは間違いありません。

 

合格まで6年、通算受験回数26回という経験により、合格まで学習を継続してこられたことがご自身の大きな自信に繋がった、と書かれていますね。
多くの方は「なんとかして最短で合格したい。」と思っていることと思います。けれどもここに大事なポイントがあると考えています。そのポイントを今回J.Kさんがはっきりと示してくださいました。それは「毎日できることを正しいやり方でする、それを積み重ねると合格につながる。」ということです。
確かに短期間で合格できた方がいいに決まっています。
受験料も高くなってしまいましたからね・・・しかしながら、英語力をつけるには長い時間がかかるということは見落とされがちな事実です。私たちのような一般の英語学習者にとって、英検準1級は簡単な試験ではありませんから、私たちは、J.Kさんがやってこられてように「本気モードの長期戦」で取り組む必要があるわけです。
特に1次の英作文の添削、さらに2次面接対策として、バリューイングリッシュを利用され、確実に実力をつけていったのですね。

 

他の英語試験とは異なり、英検は年3回設定されていますからね。
しかも全国に広く試験会場を設置していて、多くの英語学習者に比較的平等な受験機会を確保している、めちゃくちゃスゴい試験なんですよ。
大都市にお住まいの方はまったく認識できないこととは思いますが、他の英語試験は回数も少なく、かつ大都市でしか受験できない場合も多いんです。
ところが英検はそうではありません。
英検は田舎者英語学習者の味方です!超ど田舎で暮らす自分、準1級までは、地元で2次まで何度も受験することができました。
このように自分の暮らす街でサクッと受験でき、手軽に自分の英語の実力を測ることができ、もちろん、合格すれば大学受験や就職・転職に有利!・・・こんな素晴らしい試験なのですから、ぜひ地方在住の英語学習者の皆さんも、どんどん挑戦してもらいたいと思いますね。

 

また、J.Kさんが書かれていますように、問題の難易度、特に英作文のトピックが自分にとって書きやすいものであるかどうかということが合否を左右することがあると思っています。
ですから、時間的・経済的に許す限り、ひたすら受け続けることも大切なポイントだと思います。受け続けているうちに、まるでいいクジを引いたかのように、ある時合格点に達することがあるのです。

 

さてさて、J.Kさんの次の目標が気になってきました・・・こんなふうに堅実な努力で結果を出されたJ.Kさんですから、次の目標に向かってもうあゆみを進めているかもしれませんね。
さ、今日もまた自分、コツコツ学習することにします・・・J.Kさんに爆速で追い抜かれないようにね・・・

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