英検1級合格後、国連英検A級に挑戦!

国連英検

英検1級合格後に国連英検A級に挑戦されたT様より合格のご報告がありました!これから受験される方にアドバイスをいただきましたので、ご紹介させていただきます。英検1級合格後の目標に、国連英検の受験はいかがですか?

この度、2度目のチャレンジで国連英検A級に合格しました。国連英検は英検や通訳案内士試験に比べるとマイナーなイメージがありますが、最上級の特A級は我が国最難関ともいわれる由緒ある試験です。今回、通訳案内士、英検1級合格に続く新たな目標として、国連A級の取得を目指しました。

1次試験
国連A級は、国連の活動と国際時事問題が出題範囲です。特にパート1は指定参考書「わかりやすい国連の活動と世界」をきっちり読み込んでおけば10点満点が狙えます(私も満点でした)。過去問を解いていけば気付かれると思いますが、毎年同じ個所から何度も類似問題が出題される傾向があるので絞りやすいです(但し、2020年度からは昨年出版された改訂版が対象になるとのことですので要注意です)。試験問題のボリュームは、英検1級同様かなりのものですので、限られた時間(120分)の中で長文問題では速読力が求められます。ちなみに国連英検はA級以上はリスニング試験はありません(リスニングはできて当たり前?)。事前勉強では、指定テキスト、過去問題集の他、折しもCOP25がマドリッドで開催中であったこともあり、「UN News」や「The Japan News」のサイトでその動きをチェックしたり、池上彰氏の新著「イギリスとEU」でBrexitについて学ぶ等のインプットに努めました。英作文は100点中20点と配点が大きいので頑張りどころです。当日の英作文のテーマは「Why is gender equality a core goal for the UN to advance in the world?」でした。英作文に30分程度は確保できるような時間配分が大事です。私は女性の地位向上がSDGsの17のゴールの中に含まれていること、国連憲章第1条で性別による差別が禁じられていること、途上国における女性の地位向上には教育が欠かせない等でまとめました。結果は20点満点で17点という思わぬ高得点をいただき、無事1次試験を突破することができました(合格ラインは毎回60点台後半のようです)。


2次試験

国連A級の2次試験はネイティブの試験官と1対1での、国連の諸活動や世界の動きについての約10分間のフリー・ディスカッションです。英検1級や通訳案内士の2次試験は2分間1本勝負の世界ですが、国連A級の場合は、試験当日に事前提出するインタビュー・シートに書いた自身の関心事項を中心に受験者主導で話せるメリットがあり、出だしでミスっても後半で取り返すことも可能です。国連A級用の模擬面接ができるオンライン英会話は探しても見つからなかったので、以前英検1級対策でとてもお世話になったバリュー・イングリッシュのNana先生がまだ在籍されているのを知り、事務局に相談したところ、Nana先生であれば過去に国連A級用のレッスンを担当した経験があるとのことでしたので、面接直前週の3回分を「スキルアップ講座」で申し込みました。Nana先生には事前にメールでA級2次面接の仕組みや、3回のレッスンでは「SDGs」、「Climate Change」、「Plastic Pollution」の3つのトピックスについてディスカッションの練習をしたいとお伝えし、実際そのとおりやっていただき、とてもいい予行演習になりました。また、五月雨にレッスンをとるのではなく、直前に総仕上げのつもりでまとめてとったのが奏功したと思います。当日の試験官は若い白人の男性でしたが、非常にフレンドリーでリラックスして受験できました。自己紹介の後、関心のある国連の活動について説明して欲しいと求められたので、上記の3つの話題についてコンパクトに話し、更にあと少し時間があるが何かあるかと聞かれたので、先にアフガニスタンで武装勢力による銃撃により亡くなられた中村哲先生についてお話をしました。

合格してみて
国連A級は難易度的には英検1級とほぼ同程度ではないかと感じました。英検1級ホルダーの方の次の目標としてはおススメです。最難関の特A級を目指すかどうかは今時点では未定ですが、英語の勉強は今後も続けていきたいと思います。英検1級に続いてお世話になったNana先生には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

 I.T(国家公務員)


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