英検ジュニア(Jr)オンラインって何ですか?子どもの英語教育に最適でした

バリューキッズ

英語が大切と言われますが、試験もたくさんありすぎて良くわからないです。。。英検Jrオンラインは、子どもの英語教育にとって有効なんでしょうか?

学長 堀場
学長 堀場

英検Jrオンラインは、とてもよく考えられた試験だと思います。

また、〜小学校2年生くらいの初等英語教育の学習進度を図るにはとても良い試験だと考えています。
実際私の息子(現在7歳)も楽しそうに学習しています。ちなみにすでに発音は私よりキレイです。(泣笑)

2021年1月追記:3つのポイントの他に、試験の全体像がわかりやすいように、4つ特徴などを追加しました。

CEFR B2(英検準1級相当)までは英検が一番オススメ

日本人は試験が好きなこともあり、英語の試験も本当にたくさんあります。IELTS、TOEFL、英検、TOEICなどなど。
どれを受ければいいのか本当に迷ってしまいますよね。

私は、もともとエンジニアなので、理系ですが、海外大学院留学をしたこともあって英語の試験も全て受けています。英検は1級、IELTSは7.5です。TOEICも980点。
そんな私が今オススメを聞かれたら、その答えは、準1級相当までは英検を受ける。それ以上のレベルはIELTSかTOEFLで取るです。
理由は、英検は4技能試験化が進んでおり、4技能で測定できることです。
そして1級の2次は1分考え、2分で話すというTOEFLやIELTSの試験と全く同じスタイルの試験です。
さらにIELTSの試験実施を受託しており、CEFRを意識しているのはもちろん、将来的にIELTSにスムーズに移行していくことも難しくありません。
そしてCEFR B2(英検準1級)というのは。日常会話を98%カバーする基礎的な7500語彙を習得しているか?という基準も明確なので、それらの基準に準拠しているどの試験を受けても本質的には変わらないはずなのです。
であれば、受験者の規模、価格から英検が有力なオプションになってきます。
他の試験をぜひこの基準で英検と比較してみてください。(4技能か?値段は英検に比べてどうか?受験者数は多いか?)

英検Jrもとても良くできた試験

英検Jrはブロンズ、シルバー、ゴールドと3段階ですが、全くの英語力ゼロから中学1年生レベルまでを目指します。
ゴールドを取れれば、英検5級、中学1年生終了程度の英語力です。
ただし、英検5級に比べてリスニング力は高くなります、逆に書く力は弱い(単語のスペルなど)。

この記事では、英検ジュニアの概要を最初に説明し、英検ジュニア(Jr)オンラインの4つの特徴、そしてはぜオススメなのかを、3つのポイントを挙げて紹介します。

目次
1.英検ジュニアの目的
2.英検との比較
3.英検ジュニア4つの特徴とメリット
  ①リスニング形式テスト
  ②ゲーム形式の試験
  ③判定方法
  ④3つのグレード
4.各グレードとレベル
  ①ブロンズ
  ②シルバー
  ③ゴールド
5.試験詳細
6.学長堀場の考える英検ジュニアの3つのおすすめポイント

1.英検ジュニアの目的

日本英語検定協会では英検ジュニアの目的を、英語に親しみを持ってもらい、一つのコミュニケーションツールとして有効であることを理解し、積極的に英語でコミュニケーションを取れる国際人を育成するとしています。

2.英検との比較

英検ジュニアを英検と比較する意見は色々あり、シルバーグレードで英検5級とも4級とも言われています。果たしてどれが正しいのでしょうか?

ここで大切なのは、英検は英語の運用能力を測ることが目的なのに対して、英検ジュニアは英語に初めて触れる児童を対象にまずは英語に興味を持ってもらい、日々の継続的な英語学習につなげてもらうことが目的だという事です。

さらにリスニングに特化した試験という事で、早い段階から英語に耳を慣らせることができます。

幼いうちに身につけたリスニング能力は綺麗な発音にも繋がり、長い目で見て将来の英語運用能力に貢献すると言えます。

特に日本の英語学習者が苦手としている技能がリスニングとスピーキングであることを考えると、英検ジュニアはそこをカバーする最適な試験のひとつだといえます。

3.英検ジュニア4つの特徴とメリット

特徴①リスニング形式テスト

英検ジュニアの特徴として、テストが全てリスニング形式であることが挙げられます。

問題を聞いてイラストの中から答えを選ぶなど、ゲーム感覚で楽しみながら進められる内容となっています。

一般的に第2言語習得がスムーズに行われるのは12歳ごろまでと言われており、この時期までに英語に親しむことで、日本人が特に苦手としているリスニングや発音の能力を効率よく伸ばしていくことができます。

まずは耳から英語に触れることで、人が言語を習得していくときと同じプロセスを辿りながら効率よく学んでいくことができます。

メリット:英語のリスニングの能力を鍛えることができる

特徴②ゲーム形式の試験

まずは児童に英語に対する興味を持ってもらえるよう、楽しみながらゲーム感覚で英語学習を進められるように開発されています。

英語に対する苦手意識は、将来の英語習得に大きな足かせとなります。

逆に小さな頃から英語に親しみ楽しむことができたならば、その後の積極的な英語学習につながっていきます。

英検ジュニアはまず、児童が楽しみながら苦手意識を持たずに英語学習を進めていけるように、また英語に興味を持ってもらえるように開発されています。

メリット:英語に対する苦手意識を持たせず、楽しみながら親しむことができる

特徴③判定方法

いちばんの目的は英語に親しんで興味を持ってもらうことです。

ですから英検ジュニアの試験の判定は合否で行われません。

児童の達成感を英語学習のモチベーションにつなげてもらうため、正答率と進級の目安が示されます。

メリット:試験の結果は正答率で示され、次の目標へのモチベーションとなる

特徴④3つのグレード

英検ジュニアの試験は英語学習を始めたばかりの児童向けのブロンズに始まり、シルバー、ゴールドと3段階で設定されています。

それぞれのグレードでバラエティーに富んだ問題、全問題用紙カラーと児童の興味を引く工夫がたくさんあります。

メリット:楽しみながら英語学習が習慣化

4.各グレードとレベル

①ブロンズ

初めて英検ジュニアを受験する場合、まずブロンズからの受験となります。

試験のレベルは、塾で週1時間の場合半年~1年程度、小学校の英語活動週1時間の場合1年半~2年経過程度となっており、小学校低学年を想定しています。

英語のリズムに慣れ親しみ初歩的なコミュニケーションを理解することを目標に、主に家庭や学校などにおける日常生活を話題に出題されます。

具体的には、挨拶や簡単な文の聞き取りが試験のねらいとなっています。

②シルバー

ブロンズで正答率80%以上の児童が対象の試験です。

試験のレベルは、塾で週1時間の場合1年~2年程度、小学校の英語活動週1時間の場合2年~3年半経過程度となっており、小学校中学年を想定しています。

否定文や疑問文を含む、2~3往復程度の短く簡単な会話を聞き理解することを目標に、児童の生活範囲内での社会活動や趣味、学校生活などを話題に出題されます。

シルバーグレードから、音声とアルファベットを結びつけるなど文字を意識した試験になります。

③ゴールド

シルバーで正答率80%以上の児童が対象の試験です。

試験のレベルは、塾で週1時間の場合2~3年程度、小学校の英語活動週1時間の場合3年半~5年経過程度となっており、小学校高学年を想定しています。

まとまった会話などの文章を聴き、内容や要点を把握する、また身近な事柄に対する表現を聴き、質問や応答ができることを目標としています。

日本や外国の文化、自然環境や職業など幅広く出題されます。

簡単なリーディング問題が入ります。

5.試験詳細

ペーパー試験は年3回の開催で、試験時間はBRONZEで30分、SILVERで35分、GOLDで45分となり、受験料はBRONZE 2,500円、SILVER 2,700円、GOLD 2,900円です。

ブロンズとシルバー、またはシルバーとゴールドを同時に受験するダブル受験が可能です。

オンライン試験は随時申し込み可能で、3ヶ月の有効期間内にいつでも1度受験が可能です。

受験料はBRONZE 2,300円/SILVER 2,500円/GOLD 2,700円です。

オンラインでは「ラーニング」という学習プログラムも申し込み可能です。

試験開催の詳しい日程などはこちらから確認できます。

公益財団法人 日本英語検定協会

6.学長堀場の考える英検ジュニアの3つのおすすめポイント

おすすめポイント1 自然に習得ができる

英検Jrがおすすめなのは、子供が語学を習得する順番と一致している学習方法である程度自然に取得できるようになっていることです。
例えば、シルバーまではアルファベットがほぼ読めなくても合格できます。
音(発音)と絵(ものごと)がつながっていれば合格できます。
ゴールドではさすがに基礎的なアルファベットを理解し、フォニックスも理解している必要があります。

語学を早く(幼稚園や小学一年生)から始めるメリットはなんでしょうか?
これはなぜ九九を2年生で覚えるのか?と実は関係があります。
小学校6年生で九九を覚えようとすると2年生と同じ効率ではできません。
なぜなら脳の構造が大人に近くなってしまっており、丸覚えが苦手になってくるからです。
一方で小学生低学年はこの回路が開いています。大量の繰り返しにより記憶が可能なのです。
そして、それは赤ちゃんもそうですが、基本音から入ってきます。文字ではありません。
シルバーまで文字を意識せずに合格できることは、そういった自然さが試験の中にあることになります。

おすすめポイント2 ゲーム要素のある練習問題

次に、英検Jrはセットで練習問題がついてきます。
これは小テストがとても学習に効果的なことは科学的にも証明されていますが、英検も繰り返しの確認テストを通じて繰り返し学習ができるのでおすすめです。
また、練習はちょっとしたゲームとセットとなっており、何が楽しいのか大人にはわかりません(笑)が、子供にとってはトロッコゲームなどを楽しみながら自然に学習を繰り返せるようになっているのです。

大量の繰り返しが低学年までの子供はもともと自然にできます。
大量の繰り返しでしか身につかないのが発音であり、聞き取る力です。
これはロジカルに分析するようなものではなく、体得して習得します。
そのためには大量の繰り返し練習が必要なのです。
要するに、恥ずかしがらずに大きな声で読むことができるか?同じことを繰り返せるか?ということです。
この時期に大量に繰り返し英語の発音を習得できるのは非常に大きいです。

おすすめポイント3 次のステージが明確

次のステージが明確なことです。一度、ゴールドを取得すれば、英検5級を取れます。
特に小学校1年生になればひらがな、かたかなを覚えだすので、アルファベットを書き出してもそれほど不自然なことではありません。
5級を取れば次は3級です。英検3級までも5,4,3級とステップを刻んで学習できます。
そして3級まで4技能を伸ばしながら習得していくと、次はGrded Readerを活用し、多読学習を本格的に開始できます。
さらに準2級(3000語彙)程度の4技能があればネイティブの5−6歳の子供とおなじように会話することが可能です。(なんでも英語で説明できます)
これは英語で英語を学習することが可能になるということを意味しています。このように、英検Jrは将来につながる試験でもあるのです。

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klimkinによるPixabayからの画像


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