2017年度第1回開催から3級と準2級にもライティング試験が導入され、現在ライティングの試験があるのは3級、準2級、2級、準1級、1級となります。1問の配点が大きいライティングは、英検攻略において非常に重要です。本記事では、そんな英検のライティングテストについて解説します。
英検概要
正式名称は実用英語技能検定、5級から1級まで7階級あり資格は生涯有効です。
Reading/Listening/Writing/Speakingの4技能をバランスよく測れ国際標準CEFRのバンドスコアに対応しています。
準2級から就職や大学の入試、特待生選考、単位認定など優遇される場面が多い英語資格です。
目次
1・ライティング試験の重要性
2・特徴
3・級別ライティング試験の詳細
○3級
○準2級
○2級
○準1級
○1級
4・採点基準と注意点
1・ライティング試験の重要性
2017年度第1回開催から3級と準2級にもライティング試験が導入され、現在ライティングの試験があるのは3級、準2級、2級、準1級、1級となります。
各級共ライティングは1問のみとなり、リーディング、リスニングと合わせて1次試験となります。
英検では各級1次試験の合否をバンドスコアによって行なっています。
ここで重要なのは、スコアは4技能で均一に分けられているという事です。
つまりライティングは1問であっても、スコアの配分は他の技能と変わらないという事です。
1問の配点が大きいライティングは、英検攻略において非常に重要です。
合格に必要なスコア | ライティング スコア満点 | |
1級 | 2028 | 850 |
準1級 | 1792 | 750 |
2級 | 1520 | 650 |
準2級 | 1322 | 600 |
3級 | 1103 | 550 |
2・英検ライティングテストの特徴
英検のライティング試験の出題数は全級で1問となっており、リーディング、リスニングと共に1次試験に含まれます。
3級と準2級の出題形式としては、質問に対し英文で回答することを求められます。
準2級以上では、与えられたトピックについての英作文を求められます。
各級で1次試験の試験時間と各技能の問題数は異なる為、ライティングにかける時間配分も非常に重要になってきます。
3・級別ライティング試験の詳細
各級共ライティングの試験時間はリーディングと合わせて設定されています。(1次試験 筆記)
各々の級の筆記試験時間数とリーディング問題数を、試験の詳細やポイントと共に紹介します。
3級
筆記試験50分間、リーディング30問
3級のライティング試験では短い英文の質問に対して、自分の考えと理由2つの回答を求められます。
回答の目安は25~35語です。
<2020年度 第2回 過去問題 ライティング試験 3級 抜粋>―――――――――———―――—-
QUESTION
Do you often use a bike in your free time?
準2級
筆記試験75分間、リーディング37問
準2級のライティング試験では短い英文の質問に対して、自分の考えと理由2つの回答を求められます。
回答の目安は50~60語です。
<2020年度 第2回 過去問題 ライティング試験 準2級 抜粋>―――――――――———―――—-
QUESTION
Do you think parents should take their children to museums?
2級
筆記試験85分間、リーディング38問
2級のライティング試験では、与えられるトピックに対して自分の考えと理由2つの回答を求められます。
またトピックと共に与えられる3つのポイントは、回答の際の目安となる観点で、他の観点から回答を行なっても大丈夫です。
回答の目安は80~100語です。
<2020年度 第2回 過去問題 ライティング試験 2級 抜粋>―――――――――———―――—-
TOPIC
Some people say that young people should spend more time thinking about their future careers. Do you agree with this opinion?
POINTS
●Education ● Income ● Skills
準1級
筆記試験90分間、リーディング41問
準1級のライティング試験から問題の指示も全て英語で記載されます。
与えられるトピックに対して自分の考えと理由2つの回答を求められます。
またトピックと共に与えられるポイント郡から、2つ選んで回答に含めるよう指示されます。
回答は導入、本文、結論の構造で書くよう指定されています。
回答の目安は120~150語です。
<2020年度 第2回 過去問題 ライティング試験 準1級 抜粋>―――――――――———―――—-
TOPIC
Agree or disagree: More needs to be done to improve public safety
POINTS
● Accidents ● Crime ● Food ●Technology
1級
筆記試験100分間、リーディング41問
与えられるトピックに対して自分の考えと理由3つの回答を求められます。
回答は導入、本文、結論の構造で書くよう指定されています。
準1級のようにポイント(観点)が与えられないので、ヒントが無い状態で作文する必要があります。
回答の目安は200~240語です。
<2020年度 第2回 過去問題 ライティング試験 1級 抜粋>―――――――――———―――—-
TOPIC
Agree or disagree: Global overpopulation is a serious threat to the future of humankind
4・採点基準と注意点
公式サイトでは、採点基準となる4つの観点が公表されています。
4つの観点は「内容」「構成」「語彙」「文法」です。
つまり自分の意見を正しい語彙で、その根拠となる理由と共に複数の文構造を交え、論理的に答える必要があるという事です。
時制の一致や3単元のSなどの文法、接続詞を誤った解釈で使用するなど語彙や構成上のミス、また回答の理由に説明がなかったり回答と理由に矛盾があったりなどは、内容や構成の観点での減点対象となります。
しかし過去問題に挑戦したり、英作文のテンプレートなどを使ってライティングの練習をする事で、確実にスコアを伸ばしていける試験でもあります。
英検CBTにてオンライン受験をする場合は、1分間に30文字タイピングできるスキルがあれば回答に支障はありません。
ライティングで高得点を取るためには練習が必要です。
バリューイングリッシュでは2級、準1級、1級のライティングテスト対策講座を提供しています。ライティングはなかなか自分で勉強するのが難しい分野です、客観的なフィードバックをしてもらえると評価していただいている講座になります。

バリューイングリッシュは英検1級を中心に英語資格対策に強いオンライン英会話学校です。少数精鋭のスキルの高いフィリピン人講師と一緒に英語のレベルをアップさせましょう。