
この記事を読んでいる方は、これから英検準1級の二次試験を受験しようとしていて、どうやって対策したらいいのか?どうやったら合格できるのか?というのを探してこのページにたどり着いたのではないでしょうか?
ドキッとしたそこのあなた、安心してください。一次試験を合格できた英語力があれば、二次試験もちゃんと対策をすれば合格をぐっと引き寄せることができます。 この記事では順を追って面接の対策アドバイスをお伝えします。
※以前に投稿した記事を2021年1月にリライトを行いました。
英検®準1級2次試験は英語でのスピーチの基礎力となるテストでもあるため英語での発言力、説明能力の基礎力をUPされたい方にもお役に立てる内容かと思います。
お読みいただき、不明点等ございましたら お気軽にTwitterにて、@valueenglish までご質問下さい。
1.分析と突破の要件
<試験の流れと内容> 英検®準1級2次試験の試験の流れをご存じでない方は、下記リンクより試験の流れをご確認ください。 試験の流れ、テスト内容、難易度をご確認いただけます。
<英検®準1級2次試験の合格点・配点> ・2次試験の合格点: 22点/38点 ・配点: ナレーション15点、Q&A20点、アティチュード3点
2.スピーチの作り方
<1分の準備は何をするべきか?>
4コマで2分のスピーチをするわけですから、1コマ30秒です。
CNNのキャスターはだいたい、200 語/分程度で話します。A4サイズの原稿1枚はおよそ400語です。 日本人が英語を話す場合およそ100語/分です。
1コマ30秒ですので、50語分の英文を考えればいい事になります。A4の1/8になります。 これはおよそ3~5文程度になります。 その3文とはずばり・・・
●メインポイント ●詳細 ●感情
・1コマを30秒のスピーチを考える
・1コマずつ①メインポイント、②詳細、③感情の3点セットをそれぞれのコマで考える
具体例で見てみましょう⇒
その3文とはずばり・・・
・メインポイント(4コマの話がつながるその絵のポイント) ・詳細(その絵に描かれている詳細を1つ説明します) ・感情(登場人物の気持ちを表現します)
まとめますと、 ・1コマは30秒のスピーチを考えればいい ・1コマずつ①メインポイント、②詳細、③感情の3点セットをそれぞれのコマで考える。
<2分のスピーチを作るとはどういう事か?:英語スピーチの型とお作法> スピーチの準備で作成するフレームワークをもう一度確認しましょう

繰り返しますが、ポイントはスピーチの枠がある事です。
そこをただ機械的にうめていくだけだからこそ素早くアイデアが出てきます。
ポイントを整理してみましょう。
<質疑応答対策> PREPで答える癖をつけましょう。
要するに結論が先という言い方です
Point: まず質問に関して明確に自分なりの意見を答える(どちらとも言えないはできるだけ避ける事) Reason:なぜそう言えるのか理由を説明する Example:その根拠をサポートする具体的な事例を示す (Point):英検®準1級の質疑の文章はそれほどながくないので必要ないケースもありますが必要に応じて加える
<まとめ> ちょっと長かったので、まとめておきましょう。 ・一言で言うとスピーチのお作法”枠”を体に覚えさせておく事が一番重要です。 ・感情と基本的な状況や事実の説明能力を繰り返し練習しましょう。 ・実際のスピーチでは、問題の中にある吹き出し等は最大限に活用しましょう ・質疑応答では、まず結論(ポイント)から答え、PREPの型どおりに回答できるよう意識
3.現状を知る
さて、具体的に何を習得すれば英検®準1級に突破できるか明確になった所で、
次にそれができるようになるための要素毎に整理しましょう。
自分はどこに課題があるか明確にして下さい。
①スピーチの基本”枠”は出来ているか? ・スピーチの枠組みは理解しているか? ・それぞれの要素に何が入るか明確か?
②スピーチのための瞬発力はあるか? ・思いついたアイデアをすぐ英語で表現できるか?スピーチの枠はすべてうまったか? ・じっくり時間をかけ考えれば文章を作れるか?どれだけ考えても思いつかないのか? ・スピーチでは、しっかり絵にある情報(吹き出し等)を活用できているか?
③英検®準1級2次試験で与えられる1分の使い方はしっかり決まっているか? ・まず指示のある出だしの文章、コマ中の吹き出し、絵から内容を把握できたか? ・すくなくとも日本語で、枠に従い、各コマで3つのポイント7割以上考えられたか?
①と②の切りわけは日本語でスピーチを作れるかどうかです。
チェックするためには、まず日本語でスピーチを作ってみて
①の条件を突破できない場合は、まず日本語でスピーチの練習をして下さい。 ①を日本語ですらすらできるなら問題は日本語⇒英語にあるので、英語での文章構成力が問題ということになります。
4.ギャップを埋めるための対策
ギャップを埋めるための対策
一番良いのはフィードバックをもらいながら練習する事。 効率よく学習したい場合⇒バリューイングリッシュの英検®講座をご受講いただければと思います。 このページをお読みいただきためになったと思われた方なら、きっとバリューイングリッシュの英検®準1級直前対策講座はお役に立てると思います
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5.最後まで読んで下さった皆様へ
最後まで読んで下さった皆様のために、とっておきの3つの練習方法をお伝え致します。
①スピーチの基本”枠”を作るために 練習(1):何でもスピーチしてしまう作戦 ・電車で通勤している場合は、つり革広告からなんでもいいので興味のあるテーマを見つける ・例:GDPが下がったという記事があったら ・⇒なぜ現在GDPが下がっているのか?どうしたら上がるのか?というテーマを勝手に設定します。 ・電車がホームに入ってから発車するまでにスピーチを考えます ・次の駅に着くまでにスピーチを頭の中でしゃべります。 ・もちろんこの時は、イントロ、ボデー、結論の構成でやります。
練習(2):Lang-8を活用して無料で英作文を添削してもらう ・外国人の興味ありそうなテーマで日記(あまり長くしすぎない事)を書く ・英語で文章を書く時はとにかくPREPで書きます。
②スピーチの瞬発力をつけるために 練習(3):Longmanを活用して説明能力をつける ・今日のボキャブラリーを自分で選ぶ(VOA Special English等活用しましょう) ・例えば What is an “entreprenuer”?と自分に質問 ・自分なりに説明してみる ・うまくできなかったら自分なりに納得できるまでじっくり考えてみる ・Longmanで意味を調べてその表現を盗む&答え合わせ 【Longmanは基本2000語で5万語を定義(英検®1級は1.5万語の語彙力)つまり、2000語知ってれば英語は話せる】
練習(4):VOAを参考にシンプルな英語での表現力を作り上げる ・記事を声に出して読む ・シャドーイングする(文字は見ない、意味を日本語に訳す同時通訳のつもりで処理する) ・5回くらい繰り返す ・最後に自分なりに記事を要約してみる(もちろん2分で) ・バリューイングリッシュのVOA講座をご活用下さい
おまけ:心構え 準備の1分の使い方を充実させるために 一番大事なのは、本番で緊張して、出だしの文を使わずにスピーチ始めてしまう事。こういう事がないように自信がしっかり着くまで練習しておくことが大事です
事前練習で本番でのスピーチ準備の時間の使い方に取り組んでおく。1分の時間をしっかりはかり、やる事を決めておきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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名古屋大 物理工学科卒、米国の大学院にて原子核工学修士を取得(アメリカ留学)。20代はGEやBCGといった一流外資企業で語学力を活かし外国人のエグゼクティブへ英語でのプレゼン経験も多数有。理系でありながら、実用英語技能検定1級、TOEIC980点、IELTS7.5点。著書: 一生食える「強み」のつくり方
今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する「学び方」のノウハウには定評がある。