動物権利に関する理論的基盤となってきた名著 ”Animal Liberation” の著者、ピーター・シンガー氏の講演会が行われ、多くの参加者が耳を傾けました。
講演会概要
日時:2026年4月18日(土) 講演会場:東京大学 駒場キャンパス 13号館 1313教室 開催形式:ハイブリッド(対面+オンライン) 使用言語:英語(日本語との同時通訳あり) このような素晴らしい講演会を企画・運営してくださった多くの方々に感謝申し上げます。


『会場で同時通訳を利用される場合は、各自のスマートフォン・PC等から Zoom に参加し、言語切替機能を使って通訳音声をお聞きください。』
このように、事前に同時通訳を利用しての参加案内が数回あり、多様な参加者に対する配慮があることがわかり、非常に嬉しくなりました。
自分は同時通訳を利用することはありませんでしたが、同時通訳者がどんなにすごいか体験してみたかったなあ・・とも思いました。(書籍とYouTube動画でしっかりと予習することで、「よし!バッチリ英語聞き取ってやるぜ!」と意気込んでいました。)
ピーター・シンガー氏略歴
オーストラリア・メルボルン出身の哲学者、倫理学者。モナシュ大学教授を経て、現在、米プリンストン大学教授。専門は応用倫理学。功利主義の立場から、倫理の問題を探究している。著書『動物の解放』は、動物の権利や菜食主義の思想的根拠として、広く活用されている。(Wikipedia) お名前の末尾に付けられている"AC" とは・・・オーストラリアにおける最も高い名誉ある勲章を受勲されたという印です。(Companion of the Order of Australia) 生命倫理学や応用倫理学、特に動物の権利や貧困問題に関する研究と啓発活動において、国際的に多大な貢献をした功績が認められた、ということですね。

正直、お名前しか知らなかった自分(恥)・・・今回の講演が実施されると知り、「これは勉強する良い機会だ!」と思い、自分なりに勉強しました。
少なくとも、英検1級の2次にチャレンジしている時に、きちんと勉強しておくべきだったと猛省しています。だって、「動物の権利」って英検1級の2次トピック頻出ですよね。
当時は、Factory Farmingとはなんぞや??ということでニワトリや豚の工業的畜産についてさらっとネットで調べ、自分のスタンスを裏付けする具体例を探していたという、なんとも薄っぺらい勉強しかしておりませんでした。
「動物の権利」に関して、シンガーが第一人者であったこと、そして行きすぎた資本主義に由来する”動物への虐待行為”であるFactory Farmingの本質について、学ぶ必要があったというのに・・・。

“Animal Liberation” 動物の解放
・動物の権利運動の理論的基盤である ・動物の搾取的な取り扱いを言い表すために造語した「種差別」Speciesism という用語を広めた
Speciesism is a bias against other beings, simply because of their species.
Peter Singer 特別講演会より
Compare: Racism, Sexism

シンガーは、苦しむ能力がある生き物は平等に配慮を受ける価値があると主張しています。つまり動物の権利は彼らの知能ではなく痛みを感じる能力に基づくべきだというのです。
特に脊椎動物 vertebrate animals はどうでしょう。確かに、私たちが食用とする豚・牛などは脊椎動物です。人間に比べ知能は低いとされていますが、痛みを感じる能力 sentienceは、人間と同じではないでしょうか・・・知能が低いというだけで、人間に強制的に作り出され、太らされ、簡単に屠殺されているのです。
では仮に「知能が低い」ということが屠殺しても良い理由になるのなら、障害のある人間はどうなんだ?となりますね。確かに論理が破綻しています。
生き物というものは、私たち人間を含め、誰でもいつでも障害を負う可能性があります。あなたもあなたの大事な人もです。
このような視点で、動物の権利・動物の痛みについて考えることも大事なことですね。
動物の肉を食べることの意味・・・皆さんは考えたことありますか?

ところが!
実は非脊椎動物 Invertebrate animals も「痛み」を感じるという研究結果があり、なんとイギリスでは decapods(十脚類・ロブスター、かに、えびなど)はすでに人間と同じsentient beingとして法制化されているとのこと。
decapods・・・この単語好きだわ♡・・・deca- : 10 pod: 脚 ですよね。
一方、日本は動物保護に関してはどうかというと・・・
Japan—behind progress in this area. Intensive production of chickens for meat.—the method used for virtually all chickens sold for meat in Japan.
Peter Singer 特別講演会より
日本はこの領域に関しては、まだまだ発展途上国なのかもしれません・・・

シンガーの言葉

今回の講演会で実際にシンガーが語った内容やスライドの内容を、ほんの少しだけシェアします。(メモを頑張りました!)
ご本人から直接聞いた内容ですので、非常に説得力がありました。
- The moral status of animals, as generally accepted in 1975.
- I did not know about Factory Farming until 1970— when I was 24.
- The Buddhist tradition is not speciesist.
- Compassion for all sentiment being is a fundamental Buddhist concept.
- Speciesism in Western world has a long history. ←同じ内容について、しょーこ加筆(なんと紀元前からあったと言われている・・・これ、衝撃ですね。)
- A non-speciesist principle— We ought to give equal weight to similar interests, irrespective of the species of the being whose interests they are. 「私たちは、その利害が誰のものであれ(どの種に属する存在であれ)、同様の利害には等しく重みを与えるべきである。」

上記、どれも勉強になります。仏教はその教義を見てみると、昔から動物愛護の精神があったということがわかります。(そうなんだ!)
また、ゴシックの英文、構文的にちょっと難しいかな?と思うんですが、いかがですか?ヒント:theyが何を指しているかがわかると大丈夫かな?
関連動画
.jpg)
英検1級(2018-1)★1次合格まで15回以上受検 ★1次合格後2次連続4回不合格 ★1次から出直し3回目で2次合格★合格までにessay118本書きバリュー講師から徹底的にフィードバック・発話練習を受ける★地方観光パンフ日→英などなど★英文法・長文読解など現在も猛烈学習中★
ツイッターのフォローよろしくお願いします!
