タイトルを見て、「ドキッ!」とした英検1級チャレンジャーの皆さん、こちら、読み物として気軽に読めるのに、中身は濃い!英検®️長文読解そしてライティングにも役立つ!そんなすごい書籍です。
ふたつの言語の間を頻繁に行き来することによって、互いの言語の持つ特性や、その根底にある文化や国民性などが際立ち、より深い理解が得られるのは間違いありません。そういったプロセスを語学学習の一環として組み込むことは、遠回りのように見えて、実はいちばんの近道であると信じています。
あとがき

英語学習を続けていくための、重要な考え方がここにあります。著名な翻訳者の先生が紡ぎ出す言葉には、説得力がありますね。
著者について
越前敏弥先生 文芸翻訳者。1961年生まれ。石川県金沢市生まれ。東京大学文学部国文科卒。大学在学中より学習塾の自営、留学予備校講師などを経て、37歳から小説の翻訳の仕事を始める。 訳書に『オリジン』『ダビンチ・コード』『Yの悲劇』など多数。 朝日カルチャーセンターなどで文芸翻訳講座などを担当中。

なんと、越前先生は英語関係ではなく国文科語出身なんです。
大事なのは、どれだけ日本語が好きか、どれだけ調べ物が好きか、どれだけ本が好きか、そしてどれだけ気配りができるかだ。
「翻訳百景」第1章 翻訳の現場
続けて、「迅速な処理能力も必要だから、テストの点が高いことが『武器のひとつ』にすぎないと自覚していれば、もちろんそれも強力な武器になる」とおっしゃっています。
つまり、強固な英語・英文法知識があることも必要である、ということでしょうか。
越前先生は、大学卒業後も留学専門予備校で英語を教えるために、GMATの数学セクション指導を担当、アメリカの大学入試SAT対策を担当していました。
「この時期の勉強こそがこの後の翻訳の仕事の土台になっていることは間違いない。」
とおっしゃっています。(翻訳百景 第3章 翻訳者への道)

ということは、今英検®️1級の対策を頑張っている皆さん、今頑張っている単語対策・長文読解対策などなどは、一切無駄にはならないということ、おわかりいただけますでしょうか?たとえ、翻訳者にならずとも、これから確たる英語力をつけていきたいと願っているのであれば、必要なプロセスなのですね。
おすすめ
「技術的」とはかぎらない


英検®️の長文読解でもお馴染み technicallyです。副詞なので述語動詞に意味を「添える」役割を果たしますから、内容理解に大きくは影響しないものの、やはり正確な理解がないと、英検®️の内容一致問題の不正解に繋がりかねないですね。
自分もやはり、「技術的に」「専門的に」といった意味しか理解しておらず、読んでいて意味が通らないのでは?と一方的に思ったこともあります。(ただの勉強不足です・・)

OALDで調べてみますと、”according to the exact meaning, facts etcとの記述があり、「理屈から言えば」「表向きには」がトップに来ています。降参です・・・
教養の有無がわかる


hopefullyの使い方です。この副詞は、ある英語ネイティブYouTuberが頻繁に使っており、馴染みはありました。(文全体を修飾する「文修飾の副詞」として)
例えば、Hopefully, that restaurant will open tomorrow.
現在はこの用法は許容され、日常的にもフォーマルな文書でも広く使われているのですが、知識層の間では、許容できないという考えの人も多いとのこと。
ですから、ライティングでは、使用を避けた方が無難、となります。
てっきり、大丈夫だと思っていた自分・・・

まとめ

英検1級チャレンジャーの皆さんにおすすめの一冊だった!
そして・・・
一流の翻訳者である越前敏弥先生は、やっぱり英文法の知識も一流だった!!
(お前【←しょーこ】も頑張れよ!ってことね)
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英検1級(2018-1)★1次合格まで15回以上受検 ★1次合格後2次連続4回不合格 ★1次から出直し3回目で2次合格★合格までにessay118本書きバリュー講師から徹底的にフィードバック・発話練習を受ける★地方観光パンフ日→英などなど★英文法・長文読解など現在も猛烈学習中★
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